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こことは違う世界― こことは違う人々― 毛皮に覆われた者達の棲む世界― 「エヴァーブルー」― |
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「リグ。明日は14歳の誕生日だったよね……」 「うん、そうだけど……」 ぼくの名前はリグ=ラグ。ラグ家の長男なんだ。 彼女はミヤ=リス。ぼくの彼女で……ちょっと……いや、かなりエッチな獣なんだ。 「と言うことは……明日からあれなんでしょ……」 「うん……」 あれ― あれって言うのはラグ家に代々伝わるならわし……。 ラグ家の者は男女を問わず14歳になったときに必ずどこかの遺跡を探索するんだ……。 それは初代のアグ=ラグが遺跡の発掘で得た財宝によってこの地で地位も認められた大富豪にまでなった事から由来する……。 それはもう発掘されているようなところでもいいんだけれど……。 「アーフィスの遺跡を探索しようと思っているんだ……」 「……無事に……無事に帰ってきてね……」 「大げさだなぁ……アーフィスはアグ=ラグが探索して財宝を持ちかえった遺跡だよ?ご先祖にできてぼくにできないなんてことは無い!」 「でも……」 「それに……」 ぼくは足元の小石を拾うとスリングを引き絞り発射した。ひゅん、という風きり音のあと、10数メートルほど離れた細い木に命中した。 「どう?一発必中のスリングの腕前。だから必ず帰ってくるよ」 「……抱いて……リグと離れるなんて嫌、でも我慢する……だから今すぐここで抱いて!」 「ミ、ミ、ミ、ミ、ミヤ?こ、こ、ここって?こんな外で?」 あうぅー……。エッチな獣だとは思っていたけれどここまでだったなんて……。 「もうっ!」 ぼくはミヤを引き寄せてキスをした。長く、深く、濃密なキス……。とろけるような、しびれるような甘い感覚がぼくに流れ込んでくる……。 「ぷはぁ……。ミヤ、今日はここまでね……。ぼくは必ず帰ってくる。だから帰ってきたら続きをやろう」 ふわっ……。 ミヤがぼくに抱きついてきた。ミヤからただよってくる甘い香りがぼくの鼻腔をくすぐり、頭をくらくらさせた。 「ミ、ミヤ?」 「もう……わがままは言わない……でも、もう少しだけ……このままでいさせて……」 「うん……」 エヴァーブルーの真夏の夜はふけていった……。 「頑張ってこいよ!」 「しっかりやれよ!」 家族や執事、屋敷中のメイド、そして街の人々までが見送りに来てくれた。でもその中にミヤの姿は無かった……。多分会うのがつらいんだろう。 遺跡のある場所の近くの町までは乗り合い馬車でいけるが、そこから先は深い森の中を3日ほど歩かなくてはならない。 遺跡自身は1日あれば最深部にいって帰ってくることができる程度らしい。 「え、と……携帯食料は2週間分。往復でも1週間分あまる計算になるな……。スリング……ナイフ……コンパス……針金……ランプ……オイル……よし、必要な物はすべてそろっているな……」 ぼくは馬車に揺られながら必要なものの点検をしていた。忘れ物をしたときは遺跡の近くの町で買い足せばいい。 しかし、特に忘れ物をしたわけでもないのになぜか忘れ物をしたような気がするのはなぜだろう……。 がたん!バラバラバラ……。 「わにゃっ!!」 いきなり馬車が大きくゆれ、点検していた荷物の一部が衝撃で飛び散った。 どうやら街道から外れたようだ。今から行く町は街道から外れているためこのようなことは予測するべきだった。 「にぃさん、ついたよ。ここで降りるんだろ?1200シルヴァだ」 「あー、はいはい……えー……っと……」 ぼくは飛び散った荷物をまとめ、財布を探し出すとお金をおじさんに支払った。朝早くに街を出てからもう夕暮れとなっていた。 「明日から、だなぁ……」 今日はその町の宿に止まり、そして翌日……。ぼくは森の中に入った……。 「えーっと……こっちが北のはず……げ!!」 ぼくはコンパスを見て驚いた。針がぐるぐる回って一定しない。 「何と言う森だ……」 ぼくはコンパスを投げ捨てると森の奥に向かって歩き始めた。少々不安はあるがこう見えても冒険の知識はたくさん叩き込んできた。 ごっこレベルとは言えその知識の正しさも実践している。こんなところまで来てあきらめるわけにはいかないんだ。 「うー……本当にこっちでいいんだろうなー……」 常に木を見て苔のつき方、枝や葉の茂り方を見ながら歩きつづけ、もう3日が過ぎた。 もうとっくに遺跡に着いていてもいいころのはずなのに、遺跡は影も形も見えやしない。 「うにえぇー……たぁすけてぇー……」 ?女の獣の声?こんなところで? ぼくが声のするほうにいってみると女の獣がロープでがんじがらめになって木から吊り下げられたいた。 それはもうどこをどんな風にやったらこうなるんだって言うくらいの器用な格好だった。パンツも見えてるし……。 「あぅ、そこの獣、助けてぇー」 そこの獣って……ぼくしかいないよな……。 「助けてったってどうやって……」 はずそうにも結び目がどこかわからないし、こうがんじがらめだとどうやればいいのかわからない。 「ロープ切っちゃって!!身動き取れないのぉー!!」 「あ、そう……」 ぶつ、ぶつ、ぶつ。 1ヶ所や2ヵ所切っても全然だめ。10ヶ所ぐらい切ってようやく女の獣は降りることができた。 「ありがとー。たすかったよー」 ぐぎゅるるるー……。 女の獣のお腹から大きな音が聞こえた。 「あぅ、半日ほどぶら下がってたからお腹がすいちゃって……ちょっと食べ物くれない?」 「いいけど、君ちっちゃいね……」 ごいん。ぼくはいきなり女の獣に殴られた。 「ちっちゃくって悪かったね。あたいだって、そう、もうちょっとすればこう、ぼいんぼいんに……」 「胸じゃなくって、身長だよー……」 女の獣は食べながらいろんなことを話してくれた。名前はミグ=チクって言うってこと。 この森に迷い込んで食べる物が無かったから罠を仕掛けようとして自分が引っかかってしまったこと。そしてもがいていたらあんな格好になってしまったこと。 「……それにしても、よく食べるね……それ、三日分なんだけど……いや、食料はゆとりがあったからいいけど……」 「え、大丈夫だよ?まだ八分目だから……」 「そういうことじゃないんだけど……」 しばらくミグはご飯を食べていたが、いきなり立ちあがり、妖艶な目でぼくを見つめた。 「ふふ、お腹もいっぱいになったし……」 そう言うとミグは服を脱ぎだした。 「なななななななななな、なに、なに、なにをー……」 「なにって、おれい。あたいはこんなことでしかお返しできないから……」 「おれ、おれ、おれ、おれい、れい、なんって……いい……です……」 ぼくはへたり込んだままずりずりと後退する。でも視線はミグから離すことはできなかった。 「大丈夫だか……らっ!!」 いきなりズボンを剥ぎ取られ、ぼくは真っ赤になる。 「あら、かわいいおちんちん……」 「あうぅー……」 ぱくっ。 ミグがぼくのおちんちんをくわえる。右手を添え、袋から裏筋、亀頭をわざと音を立ててしゃぶる。その間、左手は自分の股の間にのびていた。 「あ、あ、あ、あ……」 「ふふ、気持ちいい、みたいね……」 ぼくはミグを引き剥がそうと頭に手をかけたが、力がまったく入らなかった。 「うあっ!!あああー!!」 びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ……。 白くにごった液体が大量にあふれだし、ミグの顔を汚していった。 「ぷはぁ、たくさん出たねー……たまってたんだー……」 ミグは白濁とした液体をすくい取るとぺろりとなめた。 「あたい、ね……孤児で……いきるためには何でもやった……。普通の獣が友達と遊んでいるような歳からあたいは大人の獣の相手をしていたんだ……」 ぼくはミグの言葉を聞きながら、甘い感覚にしびれていた。もう、自分が何をやっているのかもわからない状態だった。 「この森に迷い込んだのだって、娼館から逃げ出してきたからなんだ……」 ミグがぼくの体に馬乗りになる。そしてキス……。苦い味がぼくの口の中に広がっていった……。 「うえぇー……」 「くすくす……これからがホンバンだよー」 ぬちゃっ。 もう十分に濡れていたミグの花弁はぼくにおちんちんを抵抗無く受け入れた。 ぬちっ、ぬちゃっ。 淫猥な音が木の葉の擦れ合う音と一緒にぼくの耳に届く。 「うん……はぁ……ひゃうっ!!」 ぼくの体が意識とは関係なく腰を動かし、右手がミグの尻尾の付け根を愛撫した。 「うにゃっ、はにゃあぁー!!そ、そこだめぇー!!尻尾は弱いのぉー!!」 ぼくの右手がミグの尻尾を長くこすったり、強く握ったりするたびにミグの腰が浮き、淫猥なダンスを踊った。 「ぼ、ぼくっ、またっ!!」 「いいのぉ!!そのまま中にぃ!!」 びくびくっ……びゅくん、びゅくん……。 ぼくはミグの中に熱いものをぶちまけた。と、同時に急速にあたりの景色がゆがみ意識が失われていった……。 「おやすみなさい……」 ぼくは意識を失う直前、そんな声が聞いた気がした……。 それから目がさめたのは夕方のことだった。 あれはみんな夢だったのだろうか?しかし、食い散らかされた3日分の携帯食料の跡が夢ではなかった事を物語る……。 脱がされたズボンもきっちり履かされてはいたけど……。 「……まだちょっとくらくらするなぁ……」 ぼやける焦点が徐々に像を結んでいく。そして目の前に見えた物は……。 「アーフィスの……遺跡……こんなところにあったんだ……」 ぼくは長い間ここで休息を取っていたと言うのに、目の前の大きな遺跡に気がついていなかった。 「よし!いく……ぞ?」 ぼくは荷物を手に取り立ちあがった……が、軽い。荷物が軽い。調べて見ると……。 「ああー!!食料とお金が無いっ!!」 正確にはお金は全部、携帯食料も一食分を残してすべて消えていた。そして代わりに入っていたのは一枚の紙切れ……。 ―助けてくれた事は感謝しているけど、目の前に盗れる物があるとつい……ごめんね。PS、結構気持ちよかったよ。またやろうね― …………。 「やられたー!!」 お金はいいとして、いや、よくないんだけど……食料が無いのは問題だ……。 ここから帰るにしても、最低で3日はかかる。たとえ戻れたとしても、食料を買うお金も無く、街へ帰ることもできない。 …………。 「仕方ない、先に探索するか……何か取り残しを見つければ売ってお金にもなるし……」 そしてぼくは遺跡の中に入っていった……。 |