「だからリグぅー、その指輪を売って馬車で帰ろうって言ったのにぃー」
ぼくは帰り道を歩いていた。あの遺跡を出発してから、もう一週間が過ぎた。携帯食料もあと三日分になっていた。
「しょうがないだろ?これは必要な物なんだ、売るわけにはいかないよ」
よくよく考えてみれば、お金も盗られていて帰り道も歩くしか手は無かった。確かに指輪を売れば帰りの費用にはなっただろう。
しかし、ぼくはこの指輪の使い道を考えていた。だから売りたくなかったんだ。幸いにも携帯食料だけはあったから歩いて帰る道を選択したんだけど……。
「こんなにかかるとは計算外だったなー……」
「リグが方向音痴だからだよー……。まわりに何も無いとまっすぐ歩けないんだからー……」
「う……」
ギィに言われてみて気がついたことだが、何も見ないで歩いていると間違った方向に歩いていこうとしてしまう。時々空を見て方向を確かめないと90度違う方向にむいてしまっていることもあった。
「あたしはリグの街の方向なんて知らないんだからね。リグがしっかりしないとたどりつかないよ」
「わかってるよ!」
森の中では自分の知識も使えたし、なによりギィの案内が正確だった。行くときの3分の2の時間に街に帰りつくことができたし。
いまさらながら森でコンパスを投げ捨てたことが悔やまれる。あれがあればそんなに苦労することも無かっただろう。
「あ、この街道だ、ここを西にまっすぐ行けばぼくの街だ」
「ほんとぉにー?」
う、なんかギィがじとめだ……。
「この街道をまっすぐ行けばつくからさ、逆のほうに行ったら絶対につかないけど……」
「ま、いいや。あたしも早くリグの街を見てみたいもん」
「ははは……じゃ、いこっか」
ぼく達はちゃんと西に向かって歩き始めた。街のあるほうへ……。
「あ、ギィ、見えたよ。あれがぼくのすんでいる町だよ……」
そして、もう少しで街と言うときに何かがぼくに飛びついてきた。

「おかえりっ、おかえりリグ!!ずっと、ずっと心配してたんだからね……」
「ミ、ミヤ……あの……」
すっ……。
ぼくの口をミヤが唇でふさぐ。また、あの甘い感覚がぼくの中に流れ込んでくる。
「あ……あたしお邪魔みたいだから、先に街のほうに行ってるねー」
ギィ……ここにいてくれれば……いや、いてもヤルか、ミヤの場合……。
「この間の続き、しよっ。私、待ってたんだから……。いっぱいいっぱいしよっ」
ミヤがスカートをたくし上げる。ミヤはスカートの下には何も履いていなかった。
「私ね……ずっとここで待っていたの……ここで……リグのこと想いながらシてたの……」
ミヤがぽろぽろと涙を流す。
「もう、嫌なの……。待つのは嫌なの……。だから……今すぐ抱いて……」
「でもぼくお風呂に入って……」
「いいからっ!」
ミヤがまっすぐとぼくの瞳を見つめる。
「はぁー……。わかった……よ……。でも、あそこの林で……な?」
ぼくはミヤの手を引いて林の中に入っていった。
「うれしぃ……」
ミヤが再び抱き着いてきてキスをした。さっきよりも長く、甘いキスだった。
「ね、脱がせて……」
「う、うん……」
ぼくは戸惑いながらも震える手で、ミヤの服を脱がせていった。
「リグのも……」
ミヤは妙な手際のよさでぼくのズボンを脱がせると四つん這いになってお尻を高く上げた。
「私もう、我慢できないの……早くいれてぇ……」
ぼくはミヤの花弁におちんちんをあてがうと、ゆっくりと挿入していった。前戯をしなくても十分に濡れているミヤの花弁はぼくのおちんちんをしっかりと受け入れた。
「はぁんん……いいっ!気持ちいいよぉ……」
ミヤの体ががくがくと痙攣し、尻尾もぼくの目の前で小刻みに震えていた。
ぱくっ。
ぼくはミヤの尻尾を口にふくんでみた。さらさらとした尻尾の毛並みがぼくの口の中をくすぐる。
「きゃううぅーん!!そ、そんなとこー!!」
と、ミヤの体が震え、ぼくのおちんちんを思いっきりしめつけてきた。
「ミ、ミヤ……そ、そんなにしめつけたら……ああっ!!」
びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ……。
ぼくはとっさにミヤの中からおちんちんを引きぬくと白濁とした液体を背中に放った。
「んもう……中に出してもいいのにぃ……」
「で、でもミヤ……」
ぼくは困惑した表情でミヤを見つめる。まっすぐとぼくの目を見るミヤから、視線をそらしたくなるのをこらえながら……。
「いいの!もし……もし子供ができたら……産んであげるから……」
「そ、それって……」
あらためてぼくの顔が真っ赤になる。ミヤも心なしか顔が赤いようだ。
「そ、そんなことより、もう一回しよっ。今度は中に出してね」
「う、うん……」
ぼくはいきなりミヤを抱きかかえると、ミヤの花弁におちんちんをあてがった。
「り、リグぅ……こんな……こんな格好……」
「ぼく、ミヤのこともっともっと感じていたいんだ……この格好は、いや?」
ミヤがぶんぶんと首を横に振る。
「いや……じゃない……私もリグのこと、もっと感じていたい……だから……いいよ……」
ぼくはそれを聞くとゆっくりとミヤの花弁におちんちんを挿入していった。
「あふぅー……深いぃー……」
ミヤが苦しそうな喘ぎ声をあげる。
「ミ、ミヤ、苦しいの?やめようか?」
ぼくはミヤの中からおちんちんを引きぬこうとする。
「いやっ!違うの……リグのこと……もっと深く感じられて……嬉しいの……」
「うん……それじゃ、動くよ……」
ぼくはゆっくりと腰を上下に動かす。ミヤの中にはまるで別の生き物が棲んでいるかのようにぼくのおちんちんをしめつけてきた。
「奥に……奥にあたってるのぉ……」
無意識のうちにぼくの腰の動きが激しさを増していく。もう、ぼくの頭と体が別の物になってしまったような感じだ。
「リ、グぅ……はげっ、しっ、すぎる……よぉ……」
「ごめん……けど、止まらないよぉ……」
ぼくは腰を激しく動かしながら、ミヤを抱き寄せキスをした。
「うんんぅー……私もうイクッ、イッちゃうよぉー!!」
「ぼくももうっ……ああっ!!」
びゅくびゅくびゅく……びくん、びくん……。
ミヤがイクと同時に、ぼくもミヤの中に出してはてた。
「ふああぁあー……あつぅいー……ね、このままもう一回、お願い……」
「えぇ?」
「なによぉー……私、長い間待ってたんだからね……1回や2回で終わりなんて言わないで……」
「う、うん……」

「ミ、ミヤぁー……ぼくもうだめだよぉ……」
ぼくはミヤの中からずるりとおちんちんを抜くとその場に仰向けに倒れた。
「えー?つまんなーい……もっとシてよぉー……」
「はぁ、はぁ……も、もう20回もしたんだから、かんべんしてよぉー……」
「えー?まだ18回しかしてないよー?」
ぼくの目が回ってあたりの景色がゆがんで見える。いくらミヤのお願いでもこれ以上は絶対に無理だ。
「そんなことより、ぼくはもうだめ……」
ぐるぐると回っていた視界が徐々に像を結んでいく。
「星空……か……」
「え?」
「ミヤも見てごらん?星がとてもきれいだ……」
ぼくの隣にミヤが寝転がる。
「ほんとだ……私も最近、星空なんて見上げてなかったわ……」
ミヤがつぶやく。
「世界って広いよね……ぼくはやっぱり冒険がしたい……このエヴァーブルーのすべてを回りたい……」
「…………」
ミヤが黙る……風にこすれる葉の音しか聞こえない。
「だから……あまり一緒にいられないかもしれないけど……それでもよかったら……」
ぼくは立ちあがってミヤの前に立った。ミヤもつられて立つあがる。
「結婚しよう!!」
ぼくはミヤの左手を取ると、ぼくのしていた幸運の指輪をミヤの薬指にはめた。
「嬉しい……けど……私待つのはもう嫌なの……だから……だから今度からはリグと一緒に行く!」
ミヤがぼくに抱きついてきた。
「うん、一緒にいこう……一緒に……世界を旅しよう……世界一周がぼく達の新婚旅行だね……」
ぼくはミヤの背中に手を回して力強く抱きしめた。
ミヤがぼくの胸の中で泣いている……。
ゆっくりと、ゆっくりと時間だけが流れていく……。
しかし、ぼくはまだ知らなかった……。
この一部始終をギィが見ていたということに……。

Fin



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